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こんにちは。一休のひらめき円山カヲリです!
2021年のコラボ企画もあって、当サロンにお越しくださる皆様にはすっかりお馴染みでファンが多い、まさにオトナの隠れ家神楽坂「和フレンチ」HASABON(破沙盆・はさぼん)さん。
神楽坂駅1a出口から2分もかからない横寺町にあるハサボンさんですが、通り沿いからは少し奥まったところにあって、さらに、古民家を改築されているので、初めてうかがう方は、本当にココかな?とドキドキしちゃうかもしれません。京都から設計者さんをお呼びになったという内観は、一階はカウンター(6席くらいだったと思います)、そうして2階は広めのテーブルに、炉が切られたオープン茶室、陶芸のギャラリー(販売もされています)と、古きと新しきが絶妙にミックスされた和モダンのこじんまりとした一軒家となっています。
学生時代そうして社会人になってからも茶道に親しんできた円山としては、この「炉」のある空間が何とも落ち着くのですが、茶道体験も行っていらっしゃるので、ご興味のある方はお問合せしてみてもよいかもしれませんね!(実際、サロンにお通いになられている男性のお客様で、茶道にご興味がおありとのことでご紹介させていただいたこともございますが、良い経験になられたご様子で、そのあとも継続して茶道を習われていらっしゃいます。)
ご存じの方も多いと思いますが、ハサボンさんは、コロナ渦真っ只中の2020年4月にオープンされていて、時期が時期ですからレセプションパーティーもできずに、宣伝を打つこともままならない、そんな状況下からスタートされていらっしゃいます。
一休のひらめきが、正式に九段下から神楽坂に移転したのが2020年7月(今からちょうど3年前)でしたから、あの同時期の想いを共有しているような、勝手ながらそんな気持ちで密かに1ファンとして、ずっとハサボンさんを応援し続けちゃっております!円山の場合は、基本的に、普段はひとりで、美味しく食べてリセットする場、エネルギーチャージをする場としておうかがいすることが多いです。女性ひとりでうかがっても、とても温かいおもてなしをしてくださるので、安心して身を委ねることができますよ。
そのようなわけで、大好きなHASABON(破沙盆・はさぼん)さんへの最大限の敬意と愛を込めまして、今回のブログをお届けしたいと思います。
いつも以上に前置きが長くなりましたが、実は円山、兼ねてから、オトナにしかできないマイスペシャル企画をしてみたいなぁと思っておりました。。。
それは、同月内に大好きなHASABONさんで、【ランチとディナーの食べ比べ!】をしてみること。
わぁ。
いいのかしら、そんな大それたことしちゃって♡
厚かましい、ずうずうしいことこの上ないマルヤマであっても、少しばかりは残っている可愛らしい罪悪感を胸に、「でもさ、2023年の半年間、結構良く生き抜いたじゃないか、うんうん」と、走馬灯を勝手に全開で走らせ、ここは一丁たっぷり自分を甘やかしてあげることにするわ!と潔くオトナの決断をしたのでありました。
というわけで、7月某日、HASABONさんでのランチ&ディナーの詳細を実食レポつきでご案内してみたいと思います。
<まずは、予約について>
お電話でも可能ですが、ネット予約の使い勝手がとても良かったです。円山の印象では、クーポン系などに頼らない実力派の飲食店さんで利用しているとことが増えているように感じておりますが「TableCheck」を利用した予約になります。(特に神楽坂のお店は「TableCheck」導入店が多いような(^-^;)ハサボンさんのホームページから予約入力を。この時点で、アレルギーや苦手食材も事前にお伝え出来ます。
また、以前、主人とシェフのスペシャルコース(ディナー)ででうかがったときは、「テーマ」にそったものもご用意できますよ、とおっしゃっていただき、私も主人も「北海道」の出身ということもあり「北海道」をテーマにコースを組み立てていただきました。メイン食材はすべて「北海道産」、サブの食材も「北海道」のものを多く使ってくださって、まだ帰省するには忍びないというコロナ渦だったゆえ、大好きな「北海道」に思いを馳せながら涙ながらにお食事をありがたくいただいた記憶がよみがえります。あれは本当にありがたかった。大切な方をサプライズもこめておもてなししたい(たとえば、その方と一緒にご旅行した思い出の地の食材を使っていただくなど)ときは、迷わずスペシャルコースをチョイスして、こんなテーマに沿ってみることはできますか?と小坂シェフにご相談することをお勧めします♪
<それではランチから。>
平日11時半頃にお伺いいたしました。カウンター席向かって左奥にお通しいただきました。同じくカウンター右手には夏らしいパステルカラーのワンピースに身を包んだご令嬢お二人がすでにお食事を始めていらっしゃいました。2階席はちょうどお茶のお教室後とのことで生徒様がそのままランチをお召し上がりになっていたご様子でした。
<ドリンクについて>
ランチもペアリングは可能なのですが、今回は「後のお仕事を考えて」ということで、お連れ様はペアリングはなさらずにでしたが、(でも、結局美味しいので、まぁまぁ召し上がっていらしたので(笑))おそらく、お酒がお好きな方でしたら、ランチも思い切ってペアリングした方が良いのではないかというのが私の感想でした。「午後からのお仕事は緩くても大丈夫なように調整してくださいね、もしくは、お仕事しなくてもいいようなスケジューリングにしてくださいね」と予めお相手様にご提案いただくと、ゆったりと楽しんでいただけるのではないかと思います。スタッフ岩崎さんのマスクをお付けになってもわかる素晴らしい笑顔が印象的。
ちなみに円山は普段からお酒はいただかないようにしておりまして、そんな円山のような方にも、ハサボンさんには、なんとティーソムリエによる「ティーペアリング!」という素敵なメニューがございます。お相手がアルコールでのペアリングを楽しまれるようでしたら、ペアリングすることに引け目や遠慮を感じさせないように、飲めない方は(飲まないと決めている方は)ティーペアリングで共に楽しむという粋な計らいも可能です。これ、本当にいいアイデアだなぁと思います。次回はチャレンジしてみたいぜ。
そのようなわけで。
ランチ1品目でございます!
<Appetizer>
太刀魚、ルバーブ、胡瓜のテリーヌ
ローズゼラニウムのコンブチャソース
じゃじゃじゃーん♪じゃじゃじゃーん♪
もう、のっけから、最初っから、圧巻でございます。
今回のランチで円山がもっとも好きで、ある意味、土肝を抜かれたのが、この「ローズゼラニウムのコンブチャソース」でございました。
こんなにボヤボヤ見える円山ですが、かつてはAEAJアロマ環境協会で、ありがたくも講師として登壇させていただいたこともあったりして、何を隠そう一応アロマには精通しているということになっている円山ですが、これはね、「もう絶賛しかないだろー」の、まさかの「ローズゼラニウムのコンブチャソース」です。説明のしようがないので、ぜひに、召し上がってくださいとしか言いようがない。どうしてこんな組み合わせを思いつけるのか、小坂シェフの天才ぶりが如何なく発揮された一品だと確信しております。ねぇ、だって考え付きます?コンブチャにローズゼラニウムをinさせるなんて。。。でも、これが信じがたく本当に美味しいわけです。小坂シェフ曰く「コンブチャは紅茶キノコの菌を使ってつくる飲み物」全般を指すそうで、「糖分を酢酸と乳酸菌に変える働きをしてくれる菌」なのだそう。それが旨味に繋がるんですって。お写真ではあまり美しく録れませんでしたがお許しを(涙)
それにしても小坂シェフと、そうして小坂シェフの作品の魅力って、このギャップの作り方にあるんだろうなぁと。しかも、とてもナチュラルなんですよね、狙っていないのに出てくるギャップ。以前おうかがいしたときも、「常日頃、食材のことを考えるのが大好きで、僕、ずっと考えてるんですよ」とおっしゃっていたので、きっと、スッーと降りてきちゃうんでしょうね、こういう組み合わせが。フレンチの修行をしたあとに、その転向はありえないだろ、と周りの皆に大反対されながら、和食の修行に入ったという小坂シェフ。その英断のおかげで、凡人はこうして天才の生み出す繊細で大胆な作品の恩恵にあずからせていただいております。感謝しかない。
静かにワナワナしながら、ランチ2品目でございます。
<Appetizer>
鮑、加茂茄子、黒ニンニクのライスサラダ、抹茶のクランブル、辻村唯さんの器にバジルの香りを閉じ込めて
まずですね、辻村唯さんの器、こちら、実は円山、あまりにも好きすぎて、一休のひらめきでも2年前かな、取り寄せをお願いしてサロンでも3客日常使いさせていただいております。サロンにお通いいただいている皆様はよく目にしているお茶碗ですよね。こちら、もともとワインカップとしてのお作りなのだそうですが、もちろんお茶も美味しくいただけます。お茶碗の中の釉薬(だと思うのですが)の模様がたまらなく面白く美しく、2年使っても全く飽きが来ません。むしろますます愛おしく一緒にいられることに感謝の念がわいてくるお茶碗です。一休のひらめきでお使いしている辻村唯さんの器3客はこちら。
ちなみにお父様の辻村史朗さんはNHKプロフェッショナルの流儀にご出演されていますが、次期人間国宝ではないかと囁かれながら、ご本人は人間国宝に興味なしという、陶芸家でいらっしゃいます。まさに孤高の天才ですね。
器でついつい盛り上がってしまいましたが、鮑の弾力、加茂茄子のシャッキリ感、クランブルのザクザク感、ライスのもっちり感と触感存分に楽しみつつ、抹茶とニンニクとバジルの軽快かつ爽やかにしてそれぞれに主張高い香りを鼻腔から脳に駆け巡らせる、まさに夏を精力的に過ごせそうな一品。お連れ様は、このお作品を一番気に入られていたように感じました。
メインだぜの、ランチ3品目でございます。
<Meat Dish>
熊本県産走る豚のローストポーク
小松菜、パプリカ、四葉胡瓜、あやめかぶ、キノコのピュレジュレのソース
小坂シェフが実際に熊本訪れて見てきたという走る豚!なんと、ここで暮らしている走る豚さんたちは、ちょっと体調がすぐれないかも、と思ったら、自分で自生しているヨモギをむしゃむしゃと食べて自己治癒させているんですって。そうですよね、本来は、抗生物質入りの餌なんていらないんでしょうね。無理無理の無理やりに限られたスペースに押し込まれている豚さんたちと、熊本で走りながらヨモギを自分の意志で食べて力強く生き抜いてきた豚さんたち。それはもう、まったく異なる生き物くらいに差があるような気がします。小坂シェフ曰く、ちょっとシャイな豚さんたちでしたよ、とのことですが、健やかにのびのび育ったんだろうなぁという力強さがある豚さんの味がしました。こんなお話を聴いたあとですから、思わず豚さんに手を重ねて拝んでしまった円山でございました。本来「命を頂く」いただきます、ですから、常日頃こういう気持ちで食と向かい合いたいものです、しみじみ。飾りつけも夏らしい鮮やかなお野菜の組み合わせで目にも麗しく。
麗しのラスト、ランチ4品目でございます。
<Dessert>
クレームダンジュ
マンゴー、パッションフルーツ
デザートまで寸分も手を抜かれていない感が、たまらなく愛おしく、甘味が苦手でない方は、ぜひにハサボンさんではデザート付き必須としておきたいところです。もう美味しさは、お写真から漂うかと思いますのでノーコメントで♡
というわけで、〆のお抹茶タイム
お抹茶、抹茶ラテ、ほうじ茶ラテからチョイスできます。
お連れ様はお抹茶、円山は抹茶ラテ。
「美味しさ、趣向、空間、接客、どれをとってもパーフェクトでした!これまで経験したことのない良い時間でした!」とお連れ様。どうあっても、素敵なお店をたくさんご存じの生活をお送りと思うのですが、そんな方でも「これは初めて!」のお声をいただいてご満足いただけるお店がハサボンさんです。めでたしめでたし!あぁ良かった。
<お次は、ディナー>
というわけで、7月某日、今度はいよいよディナーでございます。。。
平日夜19時半頃にお伺いいたしました。入店後すぐに「気の流れがいい空間だね」とお連れ様。うーん、さすがでございますわ、感度が高くていらっしゃる。カウンター席向かって右側には、ご夫婦と思われる方々が、穏やかにお食事を始められていらっしゃいました。後からおうかがいしましたら、スタッフ岩崎さんが神楽坂イタリアン店のオーナーでいらしたときからのお客様とのことでほぼ毎月お越しになられているそう。お料理はもちろんのこと、いかにおもてなしを含めたお人柄までもが愛されているかがわかりますね。すべからく、本当に勉強になります。お連れ様と円山は、左奥のカウンターにお通しいただきます。2階席でもすでにお客様が歓談されているご様子。
今回は
・軽めのディナーコース(円山)
・ディナーコース(お連れ様)
でお願いを致しました。
ディナーコースはお魚とお肉で、軽めコースはお肉のみ。
ふたたび、ドリンクについて
前述のとおり、円山は基本、アルコールはいただかないと決めておりますが、お連れ様はお酒もお好きな方でしたので、ペアリングにされました。ワインがお好きな方は、圧倒的にペアリングをお勧めいたします。今回は日本酒はいただかなかったですが、主人とうかがったときは、日本酒もカウンターの端から端まで(笑)どどーんと、何本も日本酒を出してくださり、主人はこれ以上ないという満面の笑みで楽しくチョイスしておりました(私は飲まないため、傍目に見ているだけでしたが、店主でいらしたさちこさん(今は「ふしきの」にいらっしゃることが多いのかもしれません)から酒蔵の貴重なお話を聞けたりして、主人はとにかくご満悦でございました)。ワインも日本酒もどちらをお好きな方も間違いなく楽しんでいただける品揃えです。
というわけで、ディナー1品目でございます!
<Amuse>
ブルスケッタ
蝦夷鹿の自家製ハム・ブルーベリー・クリームチーズ
2くちで、ペロッといただいてしまいましたが、北海道人の円山的にはエゾシカはやはり気になるところ。エゾシカを美味しく食べるって、私が北海道にいた頃は、なかなか難しいことだったみたいですが、昨今では調理や冷凍などいろいろな技術があがったからでしょうか、こうしてありがたく頂戴する機会が増えましたよね。濃厚さと初夏を感じる爽やかな酸味が混然一体となった芸術作品といった趣でした。器も美しく、期待を裏切らない一品からのスタートです。
ワクワクしながら、ディナー2品目でございます。
<Appetizer>
カツオとプラムのタルタル
オリーブとアンチョビのアクセント
トマトのジュレ
嗚呼、なんと美しい。。。宝石をちりばめたような(お連れ様はもっと素敵な表現をされていて岩崎さんのお褒めに預かっていたようでしたが、食い意地に負けた円山はもはやそのパワーワードも忘却の彼方に。。。ごめんなさい)涼やかで、ずっと見ていたいと思わせる作品でございました。カツオのイノシン酸とトマトのグルタミン酸で爽やかにパンチをくらい(笑)オリーブとアンチョビでまったりと引き締めにかかられます。後にご案内するもう一品のAppetizerの驚愕の衝撃とは異にする、誠に爽やかで麗しく美しいパンチです。もう1皿ペロッとお替りできそうな美味しさでした。
というわけで、ディナー3品目でございます。
<soup>
ポロネギのヴィシソワーズ
秋田県産じゅんさい・ナスタチウム
無条件で、めちゃくちゃ美味しい。嫌味のないトロミ感、きっとポロネギから出ているものなのですよね。思うのですが、スープって頂くのは一瞬なのに、円山のような素人が、たとえバーミックスを使ったとしてもですよ、ある程度きちんと作るとなると、はっきりいって、ものすごぉーーーーーく大変じゃないですか(涙)そう思うと、どれだけ手間暇かかけていただいたんだろうと思うと、もう、ひと掬い、ひと掬いに、愛おしさを感じずにはいただけませんでした。そうして、普通だったら、このポロネギの西洋感に清涼感をサラッと出す彩や組み合わせが一般的なんじゃないかと思うのですが、ここで、アジアンなじゅんさい、さらにちょっと苦みのあるナスタチウム(上に乗っている可愛らしい緑の葉)をポンと持ってこられる当たりの絶妙なバランスが、小坂シェフらしいのかな、と。そう、まさに、和×フレンチの融合、ギャップ感ですよね。しかもハーモニーのあるギャップです。うーんたまらないですね。そうして、これはいつも思うことなのですが、ハサボンさんの宇宙空間みたいなスープ皿(笑)が、円山はたまらなく好きでございます。
ついに衝撃の、ディナー4品目でございます。
<Appetizer>
せせりのソテー
焼きとうもろこし・塩水生ウニ
ハチミツのキャラメリゼと醤油のソース
もう、わたくしの舌が一生忘れないと申しております。
最強、圧巻、してやられたのよ、の一品。
【「せせり」といえばハサボンということで。】
と、スタッフの岩崎さまも、決め台詞をしてくださったほどの、これ、ありということなのでしょうか???!!!の驚愕の美味しさ。とりわけ、甘いものは、結構好きなんです!の方には、どうしましょうか、どうして差し上げましょうかの美味しさといえましょう。
ねぇ、だって「せせり」よ。焼き鳥屋さんに来たのじゃないのですが、何か?でございます。この予想だにしない、とびっきりのギャップに、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたと思われる我々に向かって、岩崎さんは、爽やかに、
「ね、小坂シェフ、焼き鳥大好きだから!(笑)」と宣ったのでした。
このお作品を口に入れた時の衝撃っていったら、円山もお連れ様も、目を白黒させちゃうくらいで。
わぁ。。。困るんですけど、こういうことされちゃうと。。。
たとえるならば「嬉しすぎる困惑」とでも申しましょうか。
すっかり忘れていたな、こういう感覚、いつ以来だろうな、などと、目の前の「せせり」キャラメリゼに、ある種の畏怖と深い深い感謝の念が沸き起こるのでした。「せせり」で人をこんな気持ちにできるって、うーん、シェフという職業は、たまらないですね。(もう、円山、このあたりからは完全に言語化ができなくなってきております(^-^;)
そうして、これがまた、やはり天才のなせる業と思うのですが、ここまでだから、くどくなくて、感動を感動のままに閉じ込めておけるんだろうな、というまさにベストな量でご提供をしてくださるわけです。限界効用逓減の法則を持ち出すまでもなく、いい塩梅って申しましょうか。いい加減って申しましょうか。
人生、渾身の一皿からは、本当に勉強させていただくことがありますね。
というわけで、感動冷めやらぬまま、ディナー5品目に突入でございます。
<noodle>
フォー
自家製水キムチと鶏のお出汁
鮎のフリット、パクチー
偶然でしたが、お連れ様ベトナムで飲食の事業もされていたことがある方だったので、和フレンチのお店で、まさかのフォーが出てきた(笑)自分も作ってたこともあったなぁ、と懐かしそうに笑っていらっしゃいました。確かに、和フレンチでまさかのフォーでしたが、4作品目の濃密さを、さっぱりと引き戻してくれるような、これまた夏らしくて大変に美味でございました♪
そうして、ディナー6品目でございます。
本お魚料理はお連れ様のみにお出しいただきました。
そうして、材料を聞き忘れてしまったので(涙)後日おうかがいして追記いたします。
お写真のみでお許しを。
さらに、ディナー7品目でございます。
<Meat Dish>
熊本県走る豚のカツレツ
タマリンドジャムとカシスのソース
紅玉・赤玉葱・ベーコン
ランチでも登場してくれた「走る豚さん」です。カツレツになるとローストポークとは違った、引き締まり方を感じました。カツレツそのものは洋食屋さんの懐かしさを感じると同時に、カシスの酸味とタマリンドジャムのフルーティーさが夏らしさ全開の趣でした。「赤」を前面に出した活力ある一品だったように思います。円山的には、ランチで頂戴したローストポークもかなり好きでした。どちらも甲乙つけがたい違うお作品という感じで、ここは完全に好みがわかれるところかもしれませんね。
そうこうしているうちに、あっという間に、ディナー8品目でございます。
<Dessert>
フォレノワール~黒い森~
アメリカンチェリー・チョコレートムース・チョイール・パンデピスパウダー・キャラメルナッツヌガー
そうです。赤の後の、黒。
配色まで計算し尽されて、目にも美味しいを最後まで堪能させていただきました。
走る豚さんの酸味の後なので、程よく甘味があってトータルで最高のバランスが取れていると改めて感じました。ランチでうかがったときの爽やかなマンゴーとはうってかわって、夜の気配を纏う色彩、まったりとした濃厚さとともに、サクサク触感とチェリーの酸味で軽みも堪能できる、まさにディナーを締めくくる大人のためのデザートというべき1品と言えましょう。
そうして、これはおススメせずにはいられない、愛されデザートワイン
お連れ様も大絶賛されておりました。
お酒を飲まないと決めている円山も、これはね、もう、別モノとして(笑)いただいてしまいます。
純粋に、たまらなく美味しいのです。
飲食店さんに卸販売しているもののようで、基本的には出回っていないそうです。
体質としてお酒は飲めないというわけではないけれど、最後に一杯だけはいただこうかな、という方には断然にお勧めいたします。また、ペアでご来店を検討中の方で、お相手に「ほんのちょっとだけでいいので、可愛いらしく酔ってみて欲しかったりするんだけどなぁ」という、お付き合いしはじめのお若いお二人などには、うってつけのアイテムと言っても過言ではありませんね、たぶん。未来あるお若い方々で、このブログに行きついた方はご参考までに♪
さらにさらに、最後のお飲み物は、ランチ同様〆のお茶タイムでございます。
お抹茶、抹茶ラテ、ほうじ茶ラテからチョイスですが、お連れ様も円山も抹茶ラテで。
ランチの時と同様に、器も数種から選ばせてくださいます。何と申しますか、器をお選びになる方のご性格やご趣味が滲み出て、この瞬間が実はマルヤマ、地味に大好きだったりします。お互いに「それ選ぶと思った!」というゲームのような感覚ですね。お相手が好きそうな器を残しておく、みたいな、計らいも同時に見え隠れ致しまして、楽しい。ティーソムリエの佐々木さんが、丁寧にアワアワモリモリに点ててくださった抹茶ラテをお腹にフクフクとおさめながら、心の奥底からすっかり満たさてしまいました。
このようにいたしまして、一連の美しい流れとギャップ感をこれでもか、これでもか、堪能させていただきながら、(いや、小坂シェフはたぶん、まったくそんなことは思っていないわけですが、勝手に私が圧巻されているだけですね、ハイ)抹茶ラテの最後のひと泡を愛おしく、ずずずずずっー、と勢いよく啜る円山。
そうして、ついつい、口に出ちゃったんですよね。
「あぁ、大人になって良かったぁ♡」と。
すっかり、その場を締めくくったつもりになりましたら
「そのセリフ、今日、3回目ですよ、円山さん」
と、お連れ様からめちゃくちゃ厳しいツッコミが。
ありゃ、そうか、私、3回も言っておりましたか、と苦笑いしつつ、大好きな神楽坂で、こんなに美味しいごはんを、こんなに素晴らしい空間で、穏やかに豊かな関係をいただいているお仲間と頂戴できる自由、こんな贅沢なことってあるのだろうか、いやいや、稀有なこと也、あまりにも贅沢なことよ、もう、極限にありがたし、ありがたし、やっぱり大人になって良かったなぁ、生きていて良かったなぁ、と思うのでした。感謝しかない。
そのようなわけで、最強のエネルギーを昼夜問わずハサボンさんから頂戴しましたゆえ、2023年後半戦は、円山、バシッと飛ばしてまいります(*^^)v。こんな贅沢させていただきましたので、すべからく施術で還元して参りますね。
最後に、編集後記的に。
「カヲリさん、私、HASABON(破沙盆・はさぼん)に限っては、本当に大切な人以外には教えたくないのよ」と、ご紹介したお客様に言われることもしばしば。そうですよね、おっしゃられること、とてもよくわかります。私もあのお店だけは、本当に大切な方以外とはご一緒できないかなぁ、いい意味で相手を選ぶお店だなぁと思います。僭越ながら、誠にありがたいことに、当サロンも、「ご紹介できる人が限られる」と言われることが多々ございます。こちらもげにあり難きお褒めのお言葉と受け止めております。
しかし、だからこそなのですが、円山も経営者の端くれなので思うわけで、どんなにいいお店でも、どんなにいいサロンでも、完全に秘密にしておきたくても、やっぱり、ちゃんとそれなりに一定数のお客様には知っていただいて、来ていただかなくちゃいけないわけなのよね、と。(もちろん、私自身もハサボンさんのことはサロンにお通いいただている神楽坂在住のグルメなお客様から教えていただきました♡ありがとうございます)なぜなら一人のお客様が、毎日毎日お通いくだされば、もう、それはもちろん、ものすごおぉーく嬉しいのですが、どんなに好きなお店でも、現実、毎日通うことは難しい方がほとんどですよね(*^^)v。そうなると、ある程度の数のお客様に知れ渡って、お越しいただかないと、やはり健全な事業としては成り立たないわけで。
さらに「無理なく安定的に、オーナー、シェフ、そしてスタッフの方々が気持ちよく、まるで遊ぶようにして作品やお料理を作り続けて提供し続けてくれる」ことを願えば、少しでも気持ちの良いご紹介をしたり和を広げたいと、思うのが人情でございます。ご自分で事業をしている方は、より一層この感覚が強いと思いますが、お代をお支払いするって、ほぼそのお店で働いていらっしゃる方への応援票みたいなものだと私は思っております。素晴らしい食材や味わい深い器を求めて全国探し回る余力もずっと持ち続けていてほしい、もちろんしっかりお休みも取ってほしい、そうして、神楽坂に深く根付いて憩いの場となってほしい、極めて僭越ながら、ハサボンファンの一人としては勝手にそんな思いでおります。そうして、こんな熱愛ブログ(笑)まで書かせていただいてしまいました。
これからもどうか美味しく豊かな作品を楽しく提供し続けてくださいますように♪
私も、ハサボンさんの爪の垢を煎じて飲む気持ちで、神楽坂に根差す神楽坂に愛されるサロンになるように、今後も精進怠らずにと思います。そうして、このブログをお読みになったみなさまも、この神楽坂の土地を人を好きになってくれますように、みんなで盛り上げていくことができますようにと切に願っております(^^)/
敬愛する小坂考弘シェフ、そうしてマスクの上からでもわかる極上の笑顔が素敵なサービスマネージャー岩崎絢太郎さんと、とびっきりの抹茶ラテを立ててくださった佐々木香織さん、素晴らしいお時間をいただきましたこと、心より感謝を致しております。本当にありがとうございました!またお伺いさせてくださいね。深謝です。
※ちなみに一休のひらめきとハサボンさん、過去のコラボ企画のブログはこちらです。大好評でございました!感謝♡
祝!神楽坂移転1周年感謝祭☆神楽坂☆和フレンチ・HASABON(ハサボン)☆小坂シェフ特製スイーツ付き
http://www.ikyu-no-hirameki.com/2021/07/07/kagurazaka2021/
それでは、またお便りします。
一休のひらめき 代表 円山カヲリ拝