一休のひらめきをご贔屓くださるみなさまへ
こんにちは。
前回のブログから引き続き、一休のひらめき、トップセラピスト・こうきょんひ、でございます。
「こうが愛する2つマッサージ。ブレインタッチ®︎とエサレンマッサージの親和性を考察します!(前編)」では、私、こうが、セラピストとしてどのような経緯を辿ったか、そうして運命のエサレンマッサージに出逢い、さらに、ブレインタッチ®ヘッドマッサージとの共通点もお伝えして参りました。
後編では、昨年2019年、12月の初め、現在日本ではお2人しかいないエサレンマッサージの認定講師がコラボした講座が国内の温泉地で開催され、その合宿に参加してきた内容を、さらに、ブレインタッチ®ヘッドマッサージとの親和性についてお伝えしていきたいと思います。
実は、一休のひらめきでは「お客様に信頼されるセラピストとして伴走し続けるために、ボディワークの勉強は常に怠らない」という趣旨のクレドがあります。私、こうも、そうして同僚であるトップセラピストの田中も、お身体について関わる様々なことを勉強することが心底大好きなのだなぁと感じています。そういう二人なので、このクレドは、私たちにとって、とても幸せなクレドです(*^_^*)。これまでは、ボディワークや自然療法で学んできたことをアウトプットする場に恵まれなかったのですが、いま、こうして一休のひらめきのブログとして発信できることに深い喜びを感じています。少しでもみなさまのお役に立てましたならば幸いです。
今回の研修では、これまで習得したエサレンマッサージの復習、そうして初めて「ディープティシュー」という新しい手技を教えていただきました。ディープティシューは、一般的なアロマトリートメントで行われているソフトなトリートメントに比較して、より筋肉・深層筋にアプローチしてほぐしていくという手法です。
平たく言ってしまうと、お身体の凝り固まった箇所を的確に見つけ出して「緩ませていく」というイメージです。
お会いしたことがある方はご存知の通り、私、こうは、手も体も小さめサイズ(≧▽≦)!
ブレインタッチ®ヘッドマッサージで触れさせていただくのは「頭」がメインですから、小さめサイズくらいで、調度いい!(笑)のですが、ボディワークとなると、どうしても力のかけ方にコツがいるのです。腕力も足りない、自分より大きい方(ほとんど大きい方なのですが(^-^;)を施術させていただく時には、無理なく体全部をどう使えるかが勝負どころなのです。
そんな小さめサイズの私に救世主のような、今回は肘を使った練習。
筋肉の分厚い方、解れにくい方へのトリートメントにはもってこいのアプローチ。
ポイントとなったのは3点。
1.『受け手が圧(強さ)を決める』
2.『呼吸を観る』
3.『待つ』
本当に誰一人として同じ感じ方はなく、それがまた難しいところでありました。
このぐらいかな?と思っても、
わたしの肘は、筋肉を逃さず深く入っていくのをひたすら待って、待って、待つ。
(なかなか抽象的な説明になってしまうのですが・・・。ボディワークを業としている方でしたらわかってくださるかな、と思います)
肘『逃さぬ!』
筋肉『果たしてコリを見つけられるかな?』
肘『おおー、ここだな!コリは!』
筋肉『なかなやるなおぬし!』
のような、会話をしていたりします(笑)
肘と筋肉で交わされる会話に注力しながら、受け手の呼吸に合わせてさらに筋肉の深くへと沈ませていく。
いやいや、未だかつて、こんなに肘を意識したことがかつてあったであろうか? 思い返してみても肘を意識するといえば、どんな人も一度は経験があるだろう机の角にぶつけた時の肘のキーンとした痛み!くらいのこと…(^-^;
そう思うと、人間というものは普段、どれだけの感覚を絞って(狭めて)使っているのだろう、と思いを馳せてしまいました。
感覚器は皮膚の至るところに張り巡らせられていて、その体中の感覚をONにすれば、私も、そうして、このブログをお読みのあなたも、もっともっとたくさんの感覚を受容することが可能になるのでしょうね。そんな新たな可能性を発見した貴重な合宿の旅となりました。
そうして、このように、初めてブログを書かせていただくことになり、あらためて振り返ってみたのですが、私、こうが人の体に触れることを学び始めてから一番影響を与えてくれたのはエサレンマッサージの『マッサージ・ウィズ』の考え方でした。『マッサージ・ウィズ』という考え方は、わたしがそれまでとらわれていたトリートメントに対する意識をまったくと言って良いほど変えてしまった概念でした。
「触れる・触れられる」
それはどこまでいっても、自分と誰かとのコミュニケーションに他ならないのですが、わたしはその部分で痛くて苦い勘違いをたくさんしてきました。
そう、その痛くて苦い勘違いは、まさに
「誰かを癒してあげたい。なぜなら、癒してあげると、その相手が変わってくれるはず!」
という、ある意味「自分勝手な期待」を持っていたことです。
それまでの人生では、辛い人がいれば同じく辛い気持ちになり、涙が流れれば共に流し、そんな、「同調・同情」する人間関係を長い間、続けてきていました。(それは、好ましい人間関係を築いてく基盤となる「共感」ではなく、「同調・同情」でした。)そうして、相手の身体的・肉体的な、痛み・苦しみをなんとかしてあげられないものだろうか、と思いあぐねて、リラクセーション・セラピストの道に進みました。しかし、ボディワークの勉強と実践を進めるうちに、その考え方には限界がくることを知りました。
もちろん、今となっては、この痛くて苦い勘違いを懐かしく思うほどですが、この経験も私をリラクゼーションの道へと導いてくれたものと思うと、感謝の思いでいっぱいになります。
実は、一休のひらめきのセラピスト全員が共有しているクレドにこんな項目があります。
「私たちができることは、あくまでもお客様ご自身の『内在する肉体的・精神的お力」を最大限引き出すことです。自らが癒している・治癒しているという過信や奢りは微塵も持つことなく、常に淡々と目の前の施術に集中します。』(中略)本当はどうしたらよいのか、答えは、お客様自身がすでにお持ちであることを忘れません。 」
まさに『マッサージ・ウィズ』そのものだ、と、初めて一休のひらめきサロンに勤めるようになり、クレドを見て、とても嬉しくなったことを覚えています。
『マッサージ・ウィズ』では、まず自分自身を大切に扱い、そして自分が楽であることが一番に大前提としてありました。無理をしたり、力ずくで相手を変えようとしない、起きていることを信頼する。なによりエサレンマッサージで好きなところは、何があっても大丈夫、どんな自分でも大丈夫!と丸ごと受け入れられる大きくおおらかな愛を感じるからです。
マッサージ・トリートメントとは一方的に施術者が提供するものではないこと、受け手と共に作り上げていくものということ。
セラピストとしてできることは、その瞬間に寄り添い共にいること、
受け手の可能性を一緒に探す同伴者であることだけ。
そして、自分の可能性が信じられなければ、他の人の可能性も信じてあげられない、自分を見つめることができなければ、他の人を見つめることもできない。
これも、一休のひらめきの「クレド」にあるのですが、(この一文は、私、こうが、代表の円山に付け加えてほしいと提案をしました。)
「私たちセラピストは、お客様から信頼を寄せられる存在であるため、その大前提として、自身の内在する力を強く信じ、自己信頼力を高める努力を怠りません。」
そう。
わたしたちは(わたしは)持っているものしか相手に与えられない。
わたしが持っている可能性の限りのことしか相手に提供できない。
触れる瞬間の空気の澄んだ緊張感、ジワジワと伝わっていく温もり、静かに呼吸を感じている間…。触れさせてもらえることがどれだけ幸せなことなのか、生きていることの尊さを感じれる豊かさをいつもいつも思い出すようにしています。
一休のひらめきのブレインタッチ®ヘッドマッサージも私のセラピストとしての原点となっているエサレンマッサージも、受け手の方ご自身が、自分の内側にある本来持っている力に気づき、その自分の力を取り戻していくというプロセスを経ることは共通のものです。
そして、その根底にはお相手の存在そのものを、まるっとそのまま信頼する『愛』LOVE!しかありません(笑)(*^^)v
わたしにとってはブレインタッチ®ヘッドマッサージも、エサレンマッサージも言葉では伝わらないことを「優しい手」を通して、そのまるっとそのまま本当はOKの愛を伝える一つのツールなのかも知れません。(今のところ、AIを使っても、性能の良い機械でも、それは未だ成し得ないのかな、と思います。)
そうして、私は、この「手」を通して、スピーディーな現代とは真逆をゆくように、お客様が「うわー、随分とゆっくりだなぁー」と感じるくらい、じっくり、じっくり、ゆっくり、ゆっくり、大事に大事に時間をかけて触れていきたいのです。それは、自分自身の感覚をじっくり思い出して感じてほしいから、肉体の持つ湧き出る生命力を力強さをもっと思い出してほしいから。ましてや「頭」はとくに繊細で敏感な箇所。だからこそ、ボディよりもさらにさらに、一層じっくり、ゆっくり、丁寧に、なのです。
『エサレンマッサージとはジャーニー(旅)だ』
と仰せられた先生がおられました。
わたしたちは寄り道をしながら、道に迷いもしながら、どんな道を辿ったとしても最後にいきつくのは自分自身というホームへ帰ってゆく。
『自分を生きる』ということに一生をかけて挑んでいくのだと思います。
自分に向き合っていく、とてつもなく長い旅路に、このブログをお読みの皆様は、もう出発されているのだと思います。
一休のひらめきにいらっしゃるお客様は、対峙する忍耐強さと、変化していきたいお気持ちの強い、ご自身の力を信じている方(ご自身ではまだお気づきでないこともあるかもしれませんが)が大変多いように、この半年間ご一緒する中で、感じております。
ブレインタッチ®ヘッドマッサージも、エサレンマッサージもご自身の道を、力強く切り開いていくための強力な一つのツールであると確信しています。もちろん、私、こうにとっても、です。
生きてるいる限り、私はセラピストとして、多くの人々と、出逢い、感動を分かち合いたい!と思っています。一休のひらめきでも、こうして、日々、沢山の愛をお客様から頂いている、なんて幸せなことなのだろうと、思います。限りある人生の中でお客様と共に在れるようなそんなマッサージ・トリートメントを創っていけることを目指して、セラピストとしての旅を続けていきたいと思います。
それでは、またお便りします。
一休のひらめき トップセラピスト・こうきょんひ拝