一休のひらめきをご贔屓くださる皆様へ
※現在、一休のひらめきでは、大切な皆様に安心してご来店をいただけますよう、日々、コロナウィルス対策を実施しながら、万全のを尽くして通常通りの営業日時で皆様をお迎えいたしております。(対策についてはこちらで公開しておりますので、ぜひご一読の上、ご来店くださいませ。)
こんにちは。
一休のひらめき トップセラピスト田中ひとみです。
九段下、桜が美しい時期を迎えました。
今年は、桜祭りの開催が控えられた中ではございますが、花の美しさは決して変わることはなく、私たちを無条件で楽しませてくれます。
一休のひらめきでは、いつもお客様をお迎えするにあたり、生花を絶やさないように致しております。(代表・円山のモットーなのです)その習慣が反映されて?!私、田中も、日々、自宅に花を飾るようになりました。心がほんわりあたたかくなり、不思議と行動に余裕が出るようになったなぁと実感しています。このようにお花に励まされる一方、花粉に悩む方も現代では大勢いらっしゃることも、この時期の恒例テーマとなっております。
ただ、今年は、コロナウィルスに話題を席巻されていることもあり、お困りの方々も多い「花粉症情報」が少々希薄になっている感もございます。そのような中、本日3月24日東京、ウェザーニュースにによりますと「花粉:非常に多い」マークが点灯中。
スギ花粉とヒノキ花粉が仲良く飛散するシーズンピークを迎えようとしております。
というわけで、今年の対策はもちろんのこと、来年は、もっとラクにこの時期を乗り切れるかもしれない情報として、本日は、『花粉症✕ハーブ』について田中ひとみのフィトテラピー入門ブログ第二弾をお伝えして参ります。
すでに花粉症の方は、花粉症対策を施されてる方が多いと思います。
また、今のところ重症化には至っていないけれど、なんとなくそろそろ怪しいぞ(笑)と危機感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。(ちなみに田中は、後者です(^-^; 予防のために、最善を尽くしております)
☑「今年は例年以上になんとか楽に過ごしたい」
☑「今年も何とか、花粉症になるのは避けたい!」
すでに飛散ピークのこの時期になりますと、
☑「来年は例年以上になんとか楽に過ごしたい」
☑「来年も何とか、花粉症になるのは避けたい!」
そうですね!
花粉症を未然に防ぐためにも、とにかくお身体に優しく、むしろさらに健やかに、を望む方のためにオススメのハーブをお伝えいたします。
【花粉症対策に積極的に摂りたいハーブ!ベスト3】
1.ネトル
2.エルダーフラワー
3.ユーカリラジアタ(精油・アロマ・エッセンシャルオイル)
<1>ネトルについて
田中が考える花粉症対策”予防”として大切なのは、体内の浄化をする、いわゆるデトックスと言われるものです。
ネトルは浄血作用が高いと言われていて、ハーブティーでいただくのがベスト。
円山代表は、以前のブログでも書かれていましたが、かつて花粉症に悩まれていた時は、よくネトルを飲んでいたとのこと。
また、香ばしいお味から、ご飯に振りかけたり、パン作りをするときに、パンに練りこんで焼いていたともうかがいました。
最近は、すっかり花粉症の症状が軽くなられたので、ティーでいただくことがメインだそうです。
今回大好評をいただいている「免疫力アッププラン」でも、ネトル入りの「のどばはスースーハーブティー」をお出ししておりますが、こちらは、わたくし田中がチョイスさせていただいております。
ネトルの他には、どくだみ・よもぎも◎と言われています。
それではネトルについて、少し深堀を。面白い歴史があることがわかりましたよ!
~・~・~ネトル:西洋イラクサ~・~・~
原産:ヨーロッパからアジア
伝承:葉や茎に細かな棘で覆われていることから、英語のneedle(針)に由来し、日本では刺草(イラクサ)といわれます。
葉を直接触ると、蕁麻疹のように赤く腫れることから、ヨーロッパでは、魔力を持つハーブといわれていたそう。例えば、アンデルセン童話「野の白鳥」では、呪いによって白鳥にされた11人の兄王子たちを助けるため、妹王女がネトルの草で編んだシャツを着せて、人間に戻すという一節が出てくるのです。
17世紀の英国のハーバリストであるニコラス・カルペパー著書によると、「ネトルの若芽を春に食べると、冬の寒さと湿り気により
たまった粘液を減らしてくれる」との記述がありました。長い冬が明け、季節の変わり目に体調を崩さず春を過ごせるよう利用していたということでしょうね。
成分:フラボノイド(クェルセチン)、フラボノイド配糖体(ルチン)、クロロフィル、
フィトステロール、β-カロテン、ビタミンC、葉酸、ミネラル(カリウム、鉄)
フラボノイドは、ポリフェノールの一種。その中のクェルセチン(ルチン)は抗酸化、降圧、抗炎症作用。
降圧作用によって、血管緊張を和らげ、動脈硬化の予防にも繋がるようです。
ヒスタミンの分泌を抑制し、アレルギー症状を軽減する効果や利尿作用も。
また、血液中にあるヘモグロビンに構造が似ている、クロロフィル(葉緑素)が豊富なため、浄血・造血作用が高いのも特徴と言われます。
浄血の働きからアトピーや花粉症などのアレルギー疾患に効果があるとされ、ドイツでは春季療法として春先のアレルギーや
肌荒れ予防にネトルティーが利用されています。また、ミネラルがによって鉄分の補給に役立ち、ミネラルの吸収を高めるビタミンCも含んでいます。
このように、腎臓機能を活性化して、血液浄化することによって、利尿作用でデトックス効果を高めてくれるネトル。
さらに鉄分を補い、血液を綺麗に保ちつつ造血を促し、花粉症、アトピーなどの皮膚疾患、関節炎、痛風、リウマチなど様々な症状にも期待されています。体質改善に用いてみるのもお勧めですね。
その他、免疫力を高める エキナセアのハーブもさらに追加で田中はおすすめしたいと思います。
<2.エルダーフラワーについて>
“日々のケア”として花粉症の代表格といえば、「エルダーフラワー」。ご存知の方も多いと思いますが、エルダーフラワーについても詳しくみていきましょう。
~・~・~エルダーフラワー :西洋ニワトコ ~・~・~
原産:ヨーロッパ・南西アジア・北アフリカ
伝承:エルダーフラワーは、ヨーロッパで人類が最初に発見した、世界最古のハーブともいわれています。
石器時代より食料として利用され、ギリシャ・ローマ時代には、薬用として用いられるほど歴史の深い植物。
医学の父と称される古代ギリシャの医者、ヒポクラテスが使用したといいます。
17世紀には「粘液浄化薬」といわれ、咳や痰を鎮めるものとして、さらに体内の毒素を排出する利尿薬としても活用されていました。
現在でもヨーロッパでは初期の風邪や発熱性の疾患に対する医薬品として処方されています。
また、エルダーの木は神聖で、魔よけの効果など多くの伝承が言い伝えられているそうです。
例えば、小説「ハリーポッター」で、死の秘宝のひとつである最強の「ニワトコの杖」として登場しています。
成分:フェノール酸(クロロゲン酸)、フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、粘液質、青酸配糖体(サンブニグリン)、
ミネラル(特にカリウム)
ポリフェノールの一種クロロゲン酸およびフラボノイドは、ネトル同様、抗酸化作用に優れています。
発汗・利尿作用により、体内の毒素を排出してくれるため、むくみの改善も期待できます。
抗カタル作用もあるので、欧米で、「インフルエンザの特効薬」とも呼ばれるほどです。
因みに、クロロゲン酸は、コーヒー豆から初めて見つかった成分といわれ、血糖値の上昇を抑えるといわれています。
フラボノイドとクロロゲン酸の抗炎症作用によって、粘膜の炎症を抑えてくれるので、花粉症のカタル症状に大変効果的といわれます。
というわけで。
――――― ネトルもエルダーフラワーも、共通して、‟魔除け”のような認識を持たれていたこと!
成分からも、似たような作用を持つことから、どちらも身を守る、「守護」ともいえるパワーを持つハーブだと窺い知ることができる気がしますね。
☆ エルダーフラワー + ネトル
予防にもケアにも、このブレンドが、田中のイチオシでございます。
エルダーフラワーやネトルは、シロップに漬け込んだコーディアルも販売されているので、水やお湯、炭酸水などお好みのもので割っていただくと飲みやすいです。
また、かゆみや抗炎症作用のあるジャーマンカモミールや抗ウイルス作用の高いペパーミントも◎なので、
☆ジャーマンカモミール+ネトル+ペパーミント
というブレンドもオススメしたいです。
ケアに使いたいときは通常より、若干濃い目にティーを淹れても良いでしょう。
<3.ユーカリラディアータ>
最後にご紹介するのが、ユーカリラディアータ(精油・アロマオイル・エッセンシャルオイル)
~・~・~ユーカリラディアータ~・~・~
原産国:オーストラリア、南アフリカ、ポルトガル
伝承:古くから、オーストラリアの先住民アボリジニに使われてきたもの。
ユーカリの木を伐採すると、マラリアの発症率が増えるなど、抗菌・抗ウイルス作用が高いことを示す裏付けともいわれています。
成分:1,8-シネオール、リモネン、α-テルピネオールなど
1,8シネオールがおおよそ60~70%を占めています。
抗炎症作用、免疫調整作用、去痰作用、抗カタル作用、抗菌作用、抗ウイルス作用
リモネンにはリラックス効果があるので、免疫機能の低下による自律神経を調えるともいわれます。
ユーカリラディアータは、一般的な使い方として、芳香浴としての使用を田中は一番おすすめしています。
代表の円山は、この時期、朝からユーカリラディアータ、ユーカリグロブルスを、サロンに香らせています。
身体が条件反射のようにユーカリ種のアロマを求めるんだそうです(笑)
ユーカリラジアタ(もしくは、ペパーミントでも)の精油をマスクに1滴垂らして吸入するのは、多くのアロマ好きの方が実践済みかもしれません。不思議ですが、スース―鼻の通りがよくなることを実感する方が多いです。
今回の、「免疫力アッププラン」では、足湯にも、アロママスクスプレーにも、使用させていただいております。
また、ベース(キャリア)オイルで希釈して、直接鼻の周りに塗布するのも◎。
希釈濃度は、お顔周りなので、0.5%までに抑えることも忘れずに。
(10mlのベース(キャリア)オイルに対して、最大1滴まで)
ユーカリラジアタは、ユーカリの中でも、肌や粘膜に比較的刺激が少なく、濃度を守れば安心して使える精油一つです。
ペパーミントは、敏感肌の方や妊娠中の方など、禁忌事項が、少し多めで注意が必要なので、アロマセラピストやアロマインストラクターなど専門家に確認をしてから使用するのがベストです。一休のひらめきでは、とくに円山はAEAJ、(公社)日本アロマ環境協会のアロマ大学でも講師をさせていただくなど、専門知識を持ち合わせておりますので、どしどしご質問してくださいませ。
ちなみに、(公社)日本アロマ環境協会では下記のような、濃度に関する実験結果が提供、公表されています。
【精油10種のヒトの皮膚に対する安全性】
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol15.php
安全安心なアロマライフのためにおお、ぜひご一読くださいね。
穏やかならぬ情勢下ではありますが、美味しく、楽しく、ラクにケアを取り入れながら、「免疫力アッププラン」でとともに、今年の花粉、来年の花粉、ハーブとアロマケアで一緒に乗り切りましょう\(^o^)/
それではまた、お便りします。
一休のひらめき トップセラピスト 田中ひとみ