一休のひらめきを御贔屓くださるみなさまへ
おはようございます!
一休のひらめき 円山カヲリでございます。
ぼんやり、のんびりとしている間に1月も最終日(笑)
あらら、と慌てて、会員様にメルマガを配信させていただいた次第です。
はっきりと決めていたわけではなかったのですが、
ここ数年、恒例になりつつある今年のベスト5冊。
忙しい皆様に代わって、参考になりそうなものを毎年年末年始にお伝えしておりました。
今年はアレやらないの?と楽しみにしていただいた方が
いらっしゃるとわかり(*^^*)その御一方のために!慌ててまとめてみました。
メルマガでお送りした内容の再掲です。
相変わらず偏った趣向ですが、ご参考になりましたら幸いです。
糸井重里さんが書いた1年分のことばのなかから、心に残る「小さいことば」を選りすぐられて、毎年1冊ずつ本になっているのですが、 この本は、その10冊目。
糸井さんが「気持ちの良い眠り」について言及されているのですが、その中で、「寝禅(ねぜん)」という造語が出てきます。 わぁー、まさにブレインタッチはここを目指してるんですよー。こういうことが言いたかったんだよなぁのナイスフレーズ。「寝禅(ねぜん)」いいなぁ。まだまだ現役コピーライターの貫禄と素敵なセンスに感動。
そうして、何よりも円山がこの本にもっとも引きつけられるは、繰り返し書かれている、2015年7月に永眠された 任天堂元代表取締役社長の岩田聡さんへのオマージュです。
親友として糸井さんが、どれほど彼を愛していたのか。
その文章から、お会いしたこともないけれど、岩田さんのお人柄がありありと浮かんできます。
大切な人を失ったあと、抜け殻のように過ごすしかなかった糸井さん。想像するだけで胸が締め付けられます。 親友を想う、とはどういうことなのか、愛しさ、辛さを、書き記してくれたことに感謝するばかりです。
サロン内でも、若手ホープ!と思われるお客様何人にもおすすめしまくっている本。
私自身、この本の存在をお客様からおうかがいして知りました。
年末の雑誌プレジテントにも掲載されていたのでご存じの方も多いかもしれません。
東大・京大生が入りたい企業ランキングの1位から5位がすべてコンサルタント会社という事実です。 (1位マッキンゼー、2位野村総研、3位BCG、4位アクセンチュア、5位B&C)現在40代で就活時代を送ってきた方々には、少しなじみが薄いのかなぁと思います。
なぜにここまで、コンサルタント会社が人気なのか。
キャリアを作っていくとはどういうことなのか。
円山的には、村上龍の「14才のハローワーク」以来の衝撃で(笑)
とにかく、35才くらいまでの方は一読して欲しい一冊です。
詳細はアマゾンのレビューにかきこみしちゃいましたのでご参考までに。
本屋さんでふらふらっとしていたときに見つけた本です。
「しゃべっている言葉が違うのよね」
ある依存症当事者がふと漏らした言葉から、
「する」と「される」の外側の世界への旅がはじまった。
〜失われた「態」を求めて。〜
ヤバイ、もう、この帯だけで買いだ(笑)
ヨーロッパ系の言語って受動態、能動態しかないものだと円山は思っておりました。
そうじゃなく、もともと「能動態」と「中動態」の区別しかなく、能動態の変形から受動態が生まれた後に、やがて中動態が忘却されたんだそうです。そうして、受動態はあくまでも能動態の変形に過ぎない。
ここからは、多分に、円山的解釈が入るのですが
「中動態=受動的能動=他律的自立=覚悟の世界=委ね(諦念)」
「能動態=能動的能動=自立的自立=必死の世界=選択」
そう、なんというか、世界は「中動態的」な価値観を少しだけ取り戻そうとしているように感じるわけです。マインドフルネス、ヨーガ、瞑想、失われたいずれも中動態的な気がするのは私だけでしょうか。世界は中道態的様相を取り戻しているんじゃないかなぁと。
文法って、こんなに面白かったんだ!と40半ばにしてワクワクさせてくれた一冊です。
④「身体知性 医師が見つけた身体と感情の深いつながり」 佐藤友亮著
序章5ページの図1、11ページの図2版だけでも十分価値ある書。
ヘッドマッサージを業となすモノ的には「ソマティック・マーカー仮説」(人間の意思判断には、感覚刺激に対して身体的(ソマティック)に反応する回路が重要な役割を持っていて、感覚刺激に対する身体反応が、論理的思考の重要なサポート役をつとめる目印(マーカー)として働いている。)に関心がいきました。
ダマシオは「身体を介して受け入れる感覚刺激が、感情(脳の機能)を作りだし、それが人間に意思判断決定を起こさせる」といいうことを、実験的根拠をもとに説明していて(中略)「脳とは何か」「感情とは何か」という大きな問いにたいして、「それは人間が合理的行動を行うために、身体と不可分な関係で機能するものである」と・・・。
など、タッチケアの可能性を強く感じる記載が盛りだくさん。
とりわけ、カウンセラー、セラピスト、施術者さんには、あー!日々思っていたことは、こういうことだったのか!という気づきが満載ではないかと思います。身体、心、脳のつながりをやさしい言葉で的確に示してくれている好著です。
⑤「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック >」ジェームズ・ドゥテイ著
タイトルと表紙から一見自己啓発系の香りがムンムンと漂いますが、
内容は極めて全うで、怪しい系ではありません(笑)
(解説もマインドフルネスの荻野淳也さんです)
スタンフォード大学医学部臨床神経外科教授でありかつ、同大学内「共感と利他主義の研究教育センター」の創設者である実在するお医者様の人生ストーリーです。 一般的には不遇としか言いようがないどん底の幼少時から お医者様・ビジネス者として成功後、一度は道を踏み外すも、素晴らしい伴侶と再婚し、人格者として世界的に名を馳せるに至るまでの、ストーリー。
脳外科医で、要所要所に、最新の脳についての情報、呼吸や瞑想の大切さ、ダライラマとの密接な関わりも記されています。
「人生をコントロールできる人間なんて実際にはどこにもいない。
僕はありもしない幻想を追いかけ、それを手放したことで一番大切な贈り物を手に入れた。
澄みわたった意志、目的、そして自由だ。 」
・・・・・おぉ!なんて清々しい!
こういう方が実在しているということを知れるだけでも心が洗われます。
円山もこの本を前に、2018年も決してあきらめずに、信念を持って行動し続けることを誓いました。
セラピストさんやリラクセーションサロン経営者様向けに番外編として6冊目
「「居場所」のない男、「時間」がない女 」水無田気流著
リラクゼーションサロンの在り方を再考するために、働く世代の現状把握のために。
個々人のお客様へのおもてなしは当然として、その背景を社会全体の流れを知るための好著。
マニアックすぎるものは、避けつつ(笑)の5冊でございます。
マニアック路線は、サロンでゆっくりとお話できましたらと思います。
それでは、またお便りします。
一休のひらめき 円山カヲリ