一休のひらめきをご贔屓くださるみなさまへ
こんにちは。
みなさま、はじめまして。
一休のひらめき、トップセラピスト・こうきょんひ、でございます。
昨年6月から、一休のひらめきでブレインタッチ®ヘッドマッサージ施術をさせていただくようになり、すでに半年が過ぎました。前回のハーブブログで、ともにトップセラピストとして活躍している田中ひとみも申し上げておりましたように、私にとっても一休のひらめきでのここ半年間のサロンワークは、あっという間でございました。
と同時に、私がこれまでに経験してきたサロンワークの概念をいい意味で180度、覆すものでもありました。心温まるお客様との出逢いに恵まれ、私自身がすっかりリラックスしながら、施術ができる、今までのサロンワークでは決して経験したことのないものだったのです。
少し長くなりますが、私、こうきょんひがどのような経緯を辿り、一休のひらめきでサロンワークをするようになったか、そうして、そのバックボーンにある、大好きな『エサレンマッサージ』について(ブレインタッチヘッドマッサージと親和性がとても高いボディトリートメントなのです)お伝えしていきたいと思います。
私、こうが、『エサレンマッサージ』という言葉を知ったのは今から、7年前のこと。
それは、東京のアロマテラピーのスクールで、アロマテラピー・アロマボディートリートメントを習得した後、すぐに、都内にある、とあるリラクセーション&エステティックサロンで働きはじめた時でした。一般的ではあるのでしょうが、お客様の大多数が、強い強い強い圧をお求めになられる、そのようなサロンでございました。
今から思えば、本当に何を血迷って(笑)そのサロンに勤務することを選んでしまったのか!とは思うのですが(振り返ってみると、本当に何を求めているのか、気づきを得るためのプロセスだったのかもしれません)私が大切にしていた、そうして学んできたリラクゼーションとは程遠いものをご提供しなくてはならないということに、入店して初めて気付き、愕然とすることになります(๑˃̵ᴗ˂̵)
一休のひらめきをご贔屓いただき、ご来店をいただいているお客様には想像もできないかもしれませんが、なんと施術中も終始会話をし続けることが義務付けられていましたので、お客様との会話が途切れるとすぐさまカーテンの隙間から「会話して!!」のカンペが出てくるようなサロンでした(笑)
「今日は前回の方より、痛くないんですけど…」というお客様のお言葉が怖くて、お客様にどれだけ「痛い!痛い!」と言っていただくかに全力を注いでいるような日々。痩身コースも担当していたため、日々お客様の脂肪と闘い、身を呈して汗水垂らして施術していた私は、痩せたいわとおっしゃているお客様より断然に痩せていっている!?(^-^;あらら。
うーん、なにか、おかしいなぁ。。。
もちろん、前述したようなサロンの存在が強く求められていることは、十分に理解している上で、私、こうが理想とするリラクセーションの姿からは乖離している、強圧をかける人、かけられる人、という非常に一方向的な関係性になってしまっていることに、強い違和感を覚えるようになりました。
「私は、本当は、もっとお客様と心を通い合わせるトリートメント、マッサージをしたい!」
そんな思いがふつふつと湧いてくるようになりました。
その時、何気なく見ていたブログに一枚の写真を見つけました。
大きな海をバックに、これ以上ないと思われるような、最高のロケーションで、とてもとても優雅に、ゆったりとした時間が流れていることを想像できるような、ボディトリートメントマッサージをしている画像でした。
その画像(写真)を見た瞬間、何か自分の中でパーンと弾けるものを感じました。ガシッとハートを鷲掴みにされてしまい出逢ってしまったというショックで、ドキドキせずにはいられませんでした。
『なんだかよくわからないけれど…わたし絶対に、ここに行きたい!このマッサージを習得する!』
生まれて初めて、と言っても過言ではないかもしれません。
わたしは、人生で本当にやりたいことをやろう!と決心した瞬間でもありました。
そのマッサージこそ、わたしの愛するオイルトリートメント『エサレンマッサージ』でした。
そしてその次の年には、ありがたくもエサレンマッサージを学ぶ機会に恵まれ、現在は憧れだったエサレンマッサージプラクティショナーとなりました。
そう。
後から気づくのですが、わたしの運命を、変えたその写真は、米国カリフォルニア州の目の前に大海原が広がるエサレン研究所で撮られたものでした。
タイミング良く、エサレンマッサージの研修をアメリカで受ける機会に恵まれました。訪れたその場所は、サンフランシスコから車で2時間程行ったところにありました。温泉が湧き出て、豊かな自然に囲まれたその場所は、かつて先住民が文化を築いていたアメリカンインディアンの「エスリン族」に敬意を評しエサレンと名付けられたといいます。
1960年代のアメリカ、「人間がよりよく生きるためには?」との問いかけから、研究所として各分野の先駆け、ゲシュタルト療法、ロルフィング、フェルデンクライス等…哲学者、ボディワークの創始者達が集い交流しその歴史を紡いでいきました。そのエッセンスが随所に散りばめられ、エサレンマッサージは、他のオイルトリートメントとはまた違った魅力溢れるものとして知られています。
人間を体だけではなく『ボディ』『マインド』『スピリット』の丸ごとを観る、様々な角度からアプローチしていく。
一つの形に縛られることなく様々なものを受け入れて取り入れていく多様性、懐の深さ、施術者がその時その時、相手に合わせたセッションを行い二度と同じセッションをすることはないエサレンマッサージは、今現在も発展していくというところにも魅力を感じることができます。そして先人たちの切り拓いてきたもの、人間のあらゆる側面を研究し見つめ続けてきた叡智に感謝するばかりです。
まばゆい太陽のキラメキが差す中キ海岸ではラッコがプカプカ浮いてる姿や、遠くにいたクジラの潮が舞い上がり現れた虹。
計り知れない大きなものに抱かれている不思議さと、ドドーンという波音が体にも響いて感じる自分の鼓動。絶え間なく寄せて返す波は、エサレンマッサージの要となる波のリズムが息づいています。
エサレンマッサージの習得時のレッスンで、涙が止まらなくなったわたしを、ずっと抱きしめてくれた名も知らぬ女性のこと、温泉に浸かりながら月と海を眺める瞬間、生きていることの神秘さに浸るそんな素敵な夜を今でも思い出します。
『今』『ここ』『この瞬間』
あなたはなにを感じていますか?
この問いかけは、一番はじめに学んだときにも、そしていつでも何度でも先生からリピートされる言葉でした。
今この文章をお読み下さっているあなたも、
『今この瞬間』を瞬時に感じてみられたのではないでしょうか。
頭で考えたものではなく、体の感覚が感じたもの湧き上がったもの、それはどんなものだったでしょう?
エサレンマッサージは、今、ここ、この瞬間に在ることをとても大事にしています。
過去でも、未来でもなく、今ここで起きていることに注目していきます。
例えば、わたしがお客様に施術をしながら、お腹すいたなーこの後、何食べよ?パスタかな、ピザかな。 などと考えていると、わたしは「今」からズレていることになりますね…。
極端に言ってしまうとわかりやすいのですが、わたしたちはこれと同じようなことを知らず知らずのうちにやっていたりします。過去に行ったり未来に行ったり、今から出て見ないようにしたり置き去りにしていることはありませんか。
エサレンマッサージは、触れられることにより一層、自分自身を『今』の感覚に焦点を当て、味わってもらう。施術者はその時の受け手の状態を注意深く探っていく、そしてあらゆる感覚を鋭くさせていくことが必要に、なってきます。(後編で述べますが、このあたりは、一休のひらめきのブレインタッチ®ヘッドマッサージと非常にアプローチが似ています。私が、ブレインタッチ®ヘッドマッサージを愛する理由はここにもあります。)
エサレンマッサージのテクニックはたくさんあります。
ここでは紹介しきれませんが、揺らしやストレッチ、エネルギーワークをすることもあります。
どんなことをするのかはその時の受け手の状態に合わせて、いわば即興で組み立てていく技術が求められてきます。
代表的なひとつのテクニックとしてロングストロークという特徴的なストローク(撫でさする技術)がエサレンマッサージにはあります。つま先から頭のてっぺんまで、ひとつながりに触れられるものです。
想像しただけでもトロンとまどろみ、ふわふわ〜と気持ちよくなってしまうものです。
ロングストロークのタッチは寄せては返す波のリズムを感じさせ、海にプカプカと漂う感覚とも似ています。人間は太古の昔は海にいて、エラもあったそうな…そして人の呼吸のリズムと波のリズムは深い関わりがあるそうです。
初めてエサレンマッサージを受けたとき、「うわあーきもちいー!わたし今どんな体勢になっているの!?どんな動きをされてるの!?」と驚きの連続でした。
そして何度もエサレンマッサージ受けていくうちにはっきりしたのは自分の輪郭がもう一度はっきりと描き出されるような、そしてすべてのピースをひっくるめて自分というものを形作っているいうことを体が思い出したという感覚でした。
わたしたちは普段の生活の中で体を頭は頭、肩は肩、腕は腕というように、部分ごとに切り取って捉えてしまいがちです。人は表裏でペラペラな紙みたいな存在ではもちろんなくて、前も後ろも左右も斜めも、そして上を下もある…それにわたしたちの体は筒のように真ん中は空洞になっていたりしますね。
ひとつ呼吸をするたびに、注意深く感じてみると肺やお腹が膨らみ、一本一本の背骨だって動いている。ゆっくりと動いてみると、一つの動作にいくつものピースが協力し合ってチームプレーをしています。皮膚の感じ、筋肉の厚み、骨の細さや太さ、その人自身が全身を感じてもらえるようにゆっくりじっくりと触れていきます。
絶え間なく流れ続けている血も、動き続けている鼓動も、何かが欠けていても成り立たず、細部に至るまで命が宿っている。そう思うと、わたしたち人間という生き物自体が摩訶不思議で奇跡以外のなにものでもない存在ですね。でも、とても当たり前のことをわたしたちはついつい忘れがちになってしまいます。
そんな尊い肉体を持っているわたしたちはなおのこと、その体に触れて、誰かに触れられるいう体験は大きな喜びであり、人が人として生きていくにはなくてはならない命を尊ぶ根幹のものはないだろうかと思います。
それでは、この続きは、
「【後編】こうが愛する2つマッサージ。ブレインタッチ®︎とエサレンマッサージの親の考察」で。
それでは、また、お便りします。
一休のひらめき トップセラピスト こうきょうんひ拝