一休のひらめきをご贔屓くださるあなたさまへ
こんにちは。 一休のひらめき・円山カヲリでございます。
1週間に1度更新予定です・・・と宣言しておりました、ブログ・一休脳楽堂。
あらまぁ、気がつくと約2ヶ月もの空白という長く美しい間が^^;
どうか優しいご贔屓のみなさま。
これも「余白の美」として、あたたかい心持ちで受けとめてくださいましたら、幸いでございます。
この間、円山、【原点回帰的】に、学び直し始めたことが2つございました。
【その1】.卒業した「アロマテラピーの学校」で、新資格AEAJ「アロマブレンドデザイナー」の勉強を始めたこと。
帯の写真が、学校の外観です。
【その2】赤根彰子先生のヨガクラスへ5年ぶりに復活参加させていただいていること。
円山が自然療法の道へ進んだきっかけは、2010年アロマテラピーとの出会いが始まり。
自宅一室から始めたアロマトリートメントサロンを経て、2014年ヘッドマッサージ専門店一休のひらめきを飯田橋に構えましたが、これまでもサブメニューとして積極的に、アロマを使った限定企画も開催して参りました。
今、一休のひらめきへお越しくださるご贔屓様は、当然のことながら、ヘッドマッサージをお受けになるために、ご来店くださっている。
本当に本当に、ありがたいことです。
でも、「ただのヘッドマッサージ屋さん」とは異なるモノをご提供したいなぁという思いが、実はございます。
「脳 Relax, No Life!」
ブレインタッチ®でより豊かなビジネスライフをお送りいただきたい、一休のひらめきのコンセプト。
ヘッドマッサージは、より健やかな人生、より豊かなビジネスライフを紡ぎ出すための、大きな柱であり、そのツールの1つであると円山は位置づけているんです。
脳のお疲れが癒えて、健やかにご活躍する日々をお支えすること、が、最終ゴールであれば、当然のコトながら、ヘッドマッサージに付帯した脳リラックスのための、トータルな諸々も決して軽んじたくない・・・。
たとえば、ご来店時に香るウェルカムアロマひとつも、可能であれば、おひとりおひとりにマッチした香りをお作りして、その方のためだけに、カスタマイズしてお迎えしたい。もちろん、眠りのためのアロマも、トータルで、その方が心地よいものをご提案したい。長いお付き合いをさせていただいているからこそ・・・実は、そんな、「ヘッドマッサージ専門店」らしからぬ夢もございます^^;
とうわけで、今回も、前振りが長いですが(笑)もっと、おひとりおひとりのお好みにあった脳リラックスできる香りを調香したい!という思いで、アロマの勉強を復活させたことが、回帰熱の所以です。
ではでは、具体的にどんな勉強をしてるのか、と申しますと・・・。
この「アロマブレンドデザイナー」という資格、一言で言うとナチュラルなフレグランス(香水)を創作することが最終ゴール。54種もの精油(アロマ)を使ってテーマに沿った香りを作成したり、いわゆる名香といわれる香水を模したブレンドに挑戦したりします。
そのために、まずは1つ1つの精油(アロマ)の香りの特徴をしっかりと捉える学習から始まりした。具体的には「香調」「強さ」「持続性」の3つの属性から表現方法する方法を学びます。その後、1つ1つの特徴を生かしたブレンディングテクニックを学んでいきます。
このあたりは、ビジネスにたとえるなら、リーダーによる、会社のチーム作りと似ているかもしれません。一人一人の素晴らしい個性や癖をしっかりと把握した上で、よりその個性を引き立てる、もしくは癖を和らげる組み合わせをチョイスしていくイメージですね。
さてせて、アロマに話を戻しますと、3つのうち最もわかりやすいのは、「持続性」かもしれません。「ノート」という言葉を使いますが、これは、本来の香りが維持される「長さ」のこと。
香水を纏ったことがある方ならよくおわかりかと思いますが、最初につけた瞬間と、翌日に残った香りが全く違う!ことに驚いたご経験はありませんか?
香り立つ時間にそれぞれ早さがあり、残る長さも異なるのですね。
香りは持続性から分類すると大きく3つに分けられます。
・真っ先に香りが広がって、早い時間に消えてしまうタイプ(トップノート)
・最初は、香りの主張がないのに、トップノートが弱まるあたりで程良い存在感を主張してくるタイプ(ミドルノート)
・トップもミドルも去ってから、静かに残り香としてじっくりと存在感をあらわすタイプ(ベースノート)
<トップノートの代表格>
レモン、オレンジ・スイート、グレープフルーツ、マンダリン、ゆず、ライム、ユーカリ、ジュニパーベリー、ユーカリ、サイプレス、スペアミント、カルダモン、カモミール(ジャーマン・ローマンともに)
<ミドルノートの代表格>
ゼラニウム、クラリセージ、ジャスミン、ネロリ、ミルラ、ローズ(アブソリュート・オットーともに)、ミモザアブソリュート、バニラアブソリュート、ラバンディン、イリス、キンモクセイアブソリュート、クローブ、コリアンダー、キャロットシード
<ベースノートの代表格>
サンダルウッド、ベチバー、ベンゾイン、シダーウッド
参考文献:『AEAJ認定 アロマブレンドデザイナー 公式テキスト』公益社団法人日本アロマ環境協会
このあたりを想像、計算しながら、調香(ちょうこう)していく、という実習を行います。
また、同時並行で、1つの香りからイメージをふくらませるストーリーを作る、というワクワクする課題もあって。文学部出の、妄想族円山は、これが、とにかく楽しい!
たとえば前回の授業では「システ」という精油(アロマ)が取り上げられました。
ムエットという試香紙に、5%濃度に希釈した精油(アロマ)が配られます。2回、クンクンと香りを嗅いで、その香りの持つイメージを受講者でシェアしていきます。
「システ」の香りを「クンクン」したときに、円山の連想したイメージ(妄想)は、たとえばこんな感じ。
明治、初夏、平屋建てに住む、高級軍人の妻が、透明感のある白磁色の着物を着て、畳の間に正座を崩してひとり、女座りをしている。木陰から、畳へと、やわらかに差し込む金茶色の光の筋。傍らには、光を受けて、たゆたゆとした毛並みが艶めく真っ白な猫。物憂く猫の背を撫でながら、彼女は、風に揺られる美しい庭の洗濯物を眺めている・・・。質素なお庭には少し釣り合わないんじゃないかしら、と思わせる程の、濃厚な甘い香りの漂う白百合の花弁をぼんやりと眺めながら、妻は、もう数ヶ月もずっと気にかけ続けている「あの出来事」に、また思いを馳せている。そんななか、一通の手紙が届いて・・・。
おいおい、円山さ〜ん、たった1つのアロマから、そこまで想像する?!と笑われちゃいそうですが、実は香りをブレンドして作られる香水ってこんな風にストーリーだてて作ることもあるそうなんですよ。
何はともあれ、週に1度、サロンオープン前の午前90分を、完全に我を忘れて、香りを嗅ぐためだけに没頭できる楽しいお時間をいただけていること・・・、もう本当に感謝です。
ちなみに円山が妄想したシステ(Cistus)というお花の実物画像、精油はこちら。
(当サロンで購入しているフロリハナさんのサイトです)
<システの特徴>
植物名 システ(ラブダナム)
学名:Cistas Iadanifer (Cistas Iadaniferus)
科名:ハンニチバナ科
抽出部位:葉、小枝
精油製造法:水蒸気蒸留法、揮発性有機溶剤抽出法
香りの強さ 中〜強 ミドルノート(水蒸気蒸留)、ベースノート(溶剤抽出)
主な香り成分:αーピネン、βーピネン、酢酸ボルニル、グアヤコール、オイゲノール
香調1 バルサム・レジンノート
香調2 エキゾチックな、官能的な
参考文献:『AEAJ認定 アロマブレンドデザイナー 公式テキスト』公益社団法人日本アロマ環境協会
アロマへの回帰熱、7年前にアロマテラピーを学び始めたときとは、また違ったステージで愛おしさを感じます。まさに清らかな復活愛!経験を深める、齢を重ねるって、うーん、悪くないです(*^_^*)
というわけで、自分でハードルをあげちゃうわけですが(笑)ご贔屓くださるみなさまおひとりおひとりのイメージでウェルカムアロマ、スリーピングアロマを調合できる日を夢見て、精進して参ります。
それでは、またお便りします。
一休のひらめき 円山カヲリ